よくある質問

Q1.集成材が使われるのはどうして?

A1.以前は集成材とは端材の寄せ集めと認識する方が多かったのですが、最近では一般的に広く使われ、 住宅等の品質の確保に関する法律(品確法)の制定をうけて、なお一層注目を集めています。 施工後に寸法の変化が小さく(変形しにくい)、ムク材では生産が難しいサイズのものでも製造できるために 集成材が使われる機会が多くなっています。 また、造作用集成材では、ムク材に比べて一般的に安価に、 構造用集成材ではムク材よりも高強度にと、利点は数多く挙げられます。

Q2.集成材にはどんな種類がありますか?

A2.集成材の規格を定めている日本農林規格(JAS)では、大きな区分として次のように分けられています。

@構造用集成材

A造作用集成材

B化粧ばり構造用集成材

C化粧ばり造作用集成材

詳しくは集成材の規格のページをご覧下さい。

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Q3.集成材は剥がれませんか?

A3.木材は使用条件を適切に保てれば、現存する古い建築物の例から見てもわかるとおり、 非常に長い年月使われつづけることが実証されています。 集成材に使用される接着剤も使用条件と 施工後の管理をしっかり行えば半永久的な耐久力があるといわれています。 特に取替えが容易でない構造材に使われる構造用集成材の接着剤は木材接着の中ではもっとも耐久力があり、 外部での使用に耐えうるものもあります。

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Q4.集成材の接着剤は安全ですか?

A4.JASでは、集成材から放散される物質(ホルムアルデヒド)を少なくした、 低ホルムアルデヒド製品の規格を設けてあります。生物界のさまざまな物質から放出されるホルムアルデヒド (ムクの木材からも微量ながら放出されます)を出来る限り少なくしようと、JASでは放散量によって規格を分けています。 シックハウス症候群の患者の方や、気密住宅等で病前予防的に意識する方はもっとも放散量が少ない 「F☆☆☆☆」の 等級の製品をお勧めします。しかし、建築材料以外でも塗装に使われる塗料や家具などにも注意が必要です。

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Q5.集成材はなぜ変形しにくいのですか?

A5.木材は立方体を作っても繊維の方向や年輪があるために、乾くにつれて小さくなるだけではなく、 縦・横・高さそれぞれに違う縮み方をするために、いびつな形になってしまいます(木材収縮率の異方性)。 丸太の表面が割れてしまうのはこのためです。また、構造材等、断面の大きなムクの木材はそのままのサイズでは 十分に乾燥させ、 変形を抑えるのが難しいとされています。 集成材は単一の小さな素材を十分に乾燥させ、 異方向性を抑える配列をする等の工夫でムク材よりもずっと寸法安定性が優れています。

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Q6.構造用集成材がムク材よりも強度が高いのはなぜ?

A6.木材は自然の物なので、1本1本で木目が違うように強度もばらつきがあります。 また、表面には見えない欠点が内部におきている可能性もあります。 構造用集成材では集成材になる前の板(ラミナ)の段階で強度別に仕分けされ、 有効な配列を行って製造します。 また、欠点を取り除いたり、欠点を一旦ラミナにすることによって細分化し、 さらに集成化・再構成することによって 欠点を分散させることができます。 ムク材では特定の箇所に欠点があるために応力がここへ集中し、 強度が不足になる心配があるのに対し、 構造用集成材では1本の長さの中でこの欠点のばらつきを 均一化する事ができるため、結果として高い強度が得られます。 さらに木材中の水分(含水率)が30%以下になると、乾燥が進むにしたがって諸強度が向上することもわかっており、 その意味においても内部までしっかり乾燥が行われている集成材はムク材より強いといえます。

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